計画を守れない自分を、責めていませんか?――続けられる計画に組み直すヒント

月曜日から、毎日勉強する。
今月こそ、週に一本文章を書く。
年内には、気になっていたことを始める。
そう決めたのに、予定どおりに進まなかった。
そして、「またできなかった」と自分にがっかりする。
こんな経験はありませんか?
私にもあります。しかも、かなり昔からです。
私は、勉強の計画を立てるのが好きでした
中学・高校のころ、私は定期テストに向けて、細かい勉強の計画を立てていました。
どの日の、どの時間に、どの教科を勉強するのか。
テスト当日から逆算して、二週間ほどの予定を組むのです。
そのとおりに進めれば、きっといい点が取れる。
計画を立てているときには、そんな気持ちになっていました。
ところが、実際にはその計画をこなせませんでした。
立派な計画ができたことと、実際に勉強が進んだことは、別だったのです。
大人になってからも、似たことは起こります。
予定表をきれいに埋めたところで満足してしまう。
一日できなかっただけで、その後の予定まで崩れてしまう。
挽回しようとして、さらに無理な計画を立てる。
頑張りたい気持ちがあるからこそ、こうしたことが起きるのかもしれません。
計画が崩れたら、まず計画のほうを見直す
計画を守れなかったとき、すぐに自分の意志の弱さを疑っていませんか?
でも、予定を詰め込みすぎていたのかもしれません。
仕事の後に残っている時間や体力を、見積もり違いしていたのかもしれません。
たとえば、毎晩一時間勉強するつもりだったのに、続かなかったとします。
それなら、一度に一時間という単位を変える。
帰宅後の予定を、朝の十分に移す。
毎日と決めていたものを、まず週に二回にする。
実際に動ける形へ、計画を直していけばいいのです。
計画は、これから行動する自分を助けるためのものです。
守れなかった自分を責める道具にしてしまうと、次に取りかかることまでつらくなります。
「足りない」だけで終わらせない
拙著『読むだけで人生が変わる「すぐやる」思考術』では、完璧主義を手放すヒントとして、「できたこと」に目を向けることをお伝えしています。
十ページ読むつもりで、二ページしか読めなかった。
そう考えると、八ページ分の不足が目に入ります。
でも、二ページ読んだことも事実です。
どんな内容に触れたのか。
どこまで分かったのか。
次は、どこから始めればいいのか。
そこまで確認すると、今日の二ページが、次の行動につながります。
目標との差を見ることも必要です。
そのとき、進んだ分まで消してしまわないでほしいのです。
職場でも、「できたこと」から計画を組み直す
人材育成やチームづくりの場面でも、この視点は役に立つと思います。
目標や計画どおりに進まなかったとき、「なぜできなかったのか」だけを問うと、本人は自分を責める方向に向かいがちです。
まずは「何ができたか」を確認する。そのうえで、「どこに無理があったか」「次は何を調整すれば進められそうか」を一緒に考えてみる。
計画を見直すことを失敗ではなく、学びの一部として扱う。そんな関わり方が、次の一歩を踏み出しやすくするのではないでしょうか。
次の一週間に、余白を残してみる
今、予定どおりに進んでいないことを一つ思い浮かべてください。
そして、次の三つを書いてみてください。
- 実際にできたことは何か。
- どこに無理があったのか。
- 来週は、何を減らしたら続けられそうか。
予定を増やす前に、少し減らす。
一度やってみた結果をもとに、組み直す。
その繰り返しでも、前に進むことはできます。
今週できなかったことがあっても、次の一週間まで諦める必要はありません。
あなたの計画に、今の自分が動ける余白はあるでしょうか。
本記事は、拙著『読むだけで人生が変わる「すぐやる」思考術』第4章「自己肯定感を高める7つのヒント」の「完璧主義を手放す」をもとに、note掲載記事を仕事・人材育成の視点から再構成しました。
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株式会社キャリアクリエイティブ代表取締役/国家資格キャリアコンサルタント。 愛知県岡崎市出身。法政大学卒業後、株式会社デンソーに13年間勤務。外資系自動車部品メーカーやドイツでの海外勤務など、多様な環境でキャリアを重ねる。 2017年に株式会社キャリアクリエイティブを設立。「人はいつからでも変われる」を信念に、企業の人材育成・組織改革支援、キャリア研修、採用支援、教育機関でのキャリア教育などを展開。 9回の転職と3度の起業を経験。著書『読むだけで人生が変わる「すぐやる」思考術』(白夜書房)は紀伊國屋書店週間ランキング2週連続2位を獲得。 現在は、企業研修や「河原塾」を通じて、自立型人材の育成を支援している。




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