『すぐやる思考術』実践ノート #3「どうせ無理...」という”鉄のカーテン”

キャリアコンサルタントとして仕事をしている中で、ある日、忘れられない相談者との出会いがありました。

相談に来てくれたのは、30代の男性。派遣社員として働いてきたという彼のキャリアを一緒に振り返っているうちに、話はプライベート、結婚のことへと広がっていきました。

すると彼は、苦笑いしながらこう言ったのです。

「いや、自分なんかが結婚なんて到底できないですよ。派遣社員でしか働いたことがない自分じゃ、生活なんてとても無理ですから」

その言葉を聞いた瞬間、私は彼が心の中に“鉄のカーテン”を下ろしてしまっていることに気づきました。

「どうせ無理」という思い込みの怖さ

彼は「派遣社員だから結婚できない」と思い込んでいたのです。

けれど実際には、たとえ派遣のままでも、共働きであれば生活を成り立たせることは可能ですし、まだ30代であれば、これから正社員として働くチャンスも十分あります。

それなのに、「どうせ無理だ」と自分で扉を閉じてしまっている――。

この“鉄のカーテン”を下ろしたままの人生を送っていけば、本当に彼は結婚できないかもしれない。そんな思いが胸をよぎりました。

私たちは知らず知らずのうちに、自分自身に「限界」のレッテルを貼ってしまうことがあります。

環境よりも先に“意識”を変える

なぜ彼は鉄のカーテンを下ろしてしまったのか。

それは「ずっと派遣社員だった」という環境が、無意識のうちに彼の思考を形作っていたからではないかと思います。

けれど、いきなり環境を変えるのは簡単ではありません。年齢や景気の問題もある。だからこそ、まず変えるべきは「意識」です。

「自分も鉄のカーテンの外に出られるんだ」

そう思えるようになることが、第一歩です。

意識が変われば、行動が変わります。行動が変われば、やがて環境も変わっていきます。自分を「可能性の外にいる人間」と決めつける必要なんて、どこにもないのです。

あなたが下ろしている“鉄のカーテン”は?

「どうせ○○できない」と思い込んでいませんか?

私たちが本当に変えるべきは、まず「自分の思い込み」です。

あなたの前に立ちはだかっているのは、現実の壁ではなく、自分で下ろした“鉄のカーテン”かもしれません。

まずはそのカーテンを、自分の手で少しずつ開けていくことから始めてみましょう。


本記事は書籍『読むだけで人生が変わるすぐやる思考術』(河原哲史 著)をもとに、一部抜粋・再構成してお届けしました。ご感想・気づき・共感ポイントなど、コメントでシェアいただけると嬉しいです。

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