上手くいかないときこそ、応援する気持ちが大切 ― レース開発の現場で学んだこと

2026年のF1シーズンが開幕しました。
今年はレギュレーションが大きく変わり、
ホンダは新しいチーム、アストンマーチンと組んでシーズンに挑んでいます。
しかし開幕戦では、パワーユニットの開発が追いつかず、
満足にレースができない状況となりました。
その結果、マスコミやネットでは、かなり厳しい批判の声も見かけます。
その様子を見ていて、私はある経験を思い出しました。
”レース中、ピットの中で胃がキリキリしたあの感覚”
レース開発の現場で感じたプレッシャー
私は以前、自動車部品メーカーで約6年間、
レース車両の開発に関わっていました。
インディ、ルマン24時間レース、スーパーGTなどの現場で、
レースウィークのピットの空気を何度も経験しました。
開発がうまくいかない時の現場の空気を、少しだけ知っています。
ピットの中は、まさに針のむしろのような空気になります。
エンジニアもメカニックも、寝る間を惜しんでマシンを仕上げている。
それでも結果が出ないとき、レースを見守りながら
胃がキリキリと痛むようなプレッシャーを感じることがあります。
開発がうまくいかない時のリアル
ある制御開発を担当していたとき、
開発途中のため、どうしても時々、トラブルが発生することがありました。
レースが始まってからも、ずっと胃がキリキリしていました。
そして、本当は考えてはいけないことが、頭をよぎる瞬間があります。
「ドライバーのミスでリタイヤしてくれないだろうか…」
もちろん本心ではありません。でも、それくらい
エンジニアはプレッシャーの中で戦っています。
挑戦している人を応援したい
だからこそ思うのです。
うまくいかない時に、外から叩くことは簡単です。
でも、そんな状況だからこそ
応援する側でいたい。
開発がうまくいかない時こそ、
一番苦しいのは現場にいる人たちです。
だからこそ私は、叩く側ではなく、応援する側でいたい。
キャリアの世界でも同じこと
これはモータースポーツに限った話ではありません。
仕事でも、ビジネスでも、人生でも。
何かに挑戦している人に対して、
批判するのではなく、応援できる人でありたい。
キャリアの世界でも同じです。
新しい挑戦をする人、
一歩踏み出そうとしている人。
そんな人たちを、私はこれからも応援していきます。
株式会社キャリアクリエイティブ代表取締役/国家資格キャリアコンサルタント。 愛知県岡崎市出身。法政大学卒業後、株式会社デンソーに13年間勤務。外資系自動車部品メーカーやドイツでの海外勤務など、多様な環境でキャリアを重ねる。 2017年に株式会社キャリアクリエイティブを設立。「人はいつからでも変われる」を信念に、企業の人材育成・組織改革支援、キャリア研修、採用支援、教育機関でのキャリア教育などを展開。 9回の転職と3度の起業を経験。著書『読むだけで人生が変わる「すぐやる」思考術』(白夜書房)は紀伊國屋書店週間ランキング2週連続2位を獲得。 現在は、企業研修や「河原塾」を通じて、自立型人材の育成を支援している。



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