
私はかつて、結婚相談所を約8年間運営していました。その中で、今も忘れられない会員さんがいます。
初めて入会してくれたTさん、彼は家業のパン屋を継いだ二代目でした。
ただ、Tさんは「パン屋をやっていること」にコンプレックスを抱いていました。女性と話すときも、自分がパン屋であることを誇りに思えない、と悩んでいたのです。
私は彼にこう伝えました。
「パン屋を経営していることに魅力を感じる女性はきっといます。『こんなパン屋にしたい!』という夢を語ることで、あなた自身の魅力も伝わりますよ。」
その後、Tさんは何度かお見合いを経験し、最終的に見事にゴールイン!
「相談所に入る」という小さな行動、そして「パン屋なんて…」という思い込みを捨てたことで、Tさんは幸せを掴んだのです。
結婚相談所に入会する人には、男女で少し傾向の違いがあります。
男性は、大手企業勤務の方が多く、「自分はモテないから結婚できない」と思い込んでいるケースが目立ちます。「このままだと40歳、50歳になっても一人かもしれない」と不安を感じ、相談所に足を運ぶパターンです。
一方、女性は30代後半からの入会が多く、「もうここまで来たから妥協はしたくない。でも良い出会いがない」と悩む方が多い印象です。タイムリミットを意識しつつも、「今さら条件を変えるなんて無理」と思い込んでいる方も少なくありません。
でも、その「こだわり」や「思い込み」は、本当に自分の本心でしょうか?
Tさんも、本当は「パン屋である自分を誇りに思いたい」という気持ちがあったのかもしれません。ただそれを、「パン屋だから結婚できない」という理由にすり替えていたのかも。
人は誰でも、自分を変えたくない理由を見つけがちです。だけどそれが本当に自分の本音なのか、一度立ち止まって見つめ直すことが大切です。
自分ひとりで考えていると、どうしても思考が堂々巡りになってしまいます。だからこそ、相談所に限らず外に出て、誰かと話してみることが大事。思わぬところで、自分の中にある「重たいフタ」に気づくことができるかもしれません。
年齢を重ねるほど、そのフタはどんどん重くなり、二重、三重と重なっていきます。でも、「これは絶対に譲れない」というものは大切にしても、ただ何となく思い込んでいるだけなら――それは自分次第で変えられるのです。
Tさんのように、自分を見つめ直すことで、未来はきっと変えられます。
本記事は書籍『読むだけで人生が変わるすぐやる思考術』(河原哲史 著)をもとに、一部抜粋・再構成してお届けしました。ご感想・気づき・共感ポイントなど、コメントでシェアいただけると嬉しいです。
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